1Kにウォーターサーバーは置ける?本体サイズだけで決めると失敗する設置スペースの話

1Kの部屋にウォーターサーバーを置く場合の設置スペース 水まわり・設備
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一人暮らしの部屋にウォーターサーバーを置きたいけれど、スペースが足りるか分からない。そう思って各社のサイトを見ると、本体サイズが書いてあります。

たとえばコスモウォーターの smartプラスNext は、幅30cm × 奥行34cm。A4の紙よりやや大きい程度です。「これなら置ける」と思うかもしれません。

ところが同じメーカーの取扱説明書には、こう書かれています。

必要水平域は幅60㎝× 奥行114㎝です

幅は2倍、奥行は3倍以上。面積にすると、およそ半畳ぶんです。

カタログの本体サイズと、実際に必要な場所は違います。この記事では、その差がどこから来るのかと、狭い部屋でどう対処するかをまとめます。

本体サイズと「必要スペース」は別物

なぜ本体より広い場所が必要なのか

理由は3つあります。

1つ目は、放熱のための隙間です。ウォーターサーバーは冷蔵庫と同じように、内部の熱を背面から逃がしています。ここを塞ぐと熱がこもり、機器の性能が落ちたり故障の原因になります。コスモウォーターの取扱説明書は、背面および両側面を15cm以上離すよう指示しています。

2つ目は、本体の手前のスペースです。同じ説明書に「ウォーターサーバーの手前65㎝の範囲には段差になるような障害物は置かない」と書かれています。じゅうたんやホットカーペットも同様とされています。サーバーの前に65cm、何も置かない場所が必要ということです。

3つ目は、扉の開閉です。下置きタイプはボトルを本体下部の扉から入れ替えます。扉を開くために+5cmの空間が必要と明記されています。

実際に必要な面積

項目サイズ
本体(smartプラスNext)幅30 × 奥行34cm
必要水平域幅60 × 奥行114cm

数字だけ見るとピンと来ませんが、およそ半畳ぶんです。6畳の部屋なら、床面積の12分の1をサーバーのために空けることになります。

メーカーごとに基準が違います

設置条件は各社の取扱説明書に書かれており、メーカーによって数値が異なります。

メーカー背面側面その他
コスモウォーター15cm以上両側面15cm以上前方65cm・扉側+5cm
アクアクララ10cm以上3cm程度上置きタイプは上部に50cm程度
東京ガス(スリムサーバー4)15cm以上左右15cm以上使用環境温度5〜35℃を推奨

必ず、自分が契約する機種の取扱説明書を確認してください。各社の公式サイトにPDFで公開されていることがほとんどです。

上置きタイプは上の空間も必要

ボトルを本体上部にセットするタイプは、上部に50cm程度の空間が必要です。ボトルを持ち上げて差し込む動作のためです。

棚の下やロフトの下に置こうと考えている場合、ここで詰まります。

置いてはいけない床

見落とされやすいのが床材の指定です。コスモウォーターの取扱説明書には、こう書かれています。

じゅうたん、たたみ、塩化ビニール製床材などの上には設置しない

さらに「ウォーターサーバーの下に指定以外の板、じゅうたん、ブロックなどを敷かない」とあります。賃貸のワンルームでは、これが制約になることがあります。

  • 和室がある物件では、畳の上に置けません
  • クッションフロア(塩化ビニール製床材)のキッチンでは置けない可能性があります
  • ラグやカーペットを敷いた上も不可です

契約前に、置きたい場所の床材を確認してください。あわせて、直射日光の当たる場所、水平でない場所、熱源の近くも避けるよう各社が指示しています。

方式が違っても床材の制約は同じ

これはボトル型に限った話ではありません。水道水をタンクに注ぐ浄水型でも同じです。アクアバンクは公式サイトで、水漏れに備えて絨毯・床暖房・配線の上への設置を避けるよう案内しています。

つまり床材の確認は、どのタイプを選んでも必要です。ラグを敷いた部屋に住んでいるなら、サーバーを置く一角だけラグを外す前提で考えることになります。

コンセントの位置も確認する

意外な制約が電源コードの長さです。コスモウォーター smartプラスNext の電源コードは 1.8m です。

延長コードの使用は、各社の取扱説明書で推奨されていないか、禁止されていることがあります。消費電力が大きい機器なので、たこ足配線は発火の危険があります。

つまり、コンセントから1.8m以内に置き場所を決める必要があります。狭い部屋ではコンセントの数も位置も限られるので、ここが最初の関門になることがあります。

浄水型でも同じです。アクアバンクは公式サイトで、たこ足配線や延長コードを避け、壁のコンセントに単独で挿すよう案内しています。

これは狭い部屋では大きな制約です。ワンルームのコンセントは数が少なく、すでに冷蔵庫・電子レンジ・テレビ・洗濯機で埋まっていることが多いためです。「置き場所を決めてからコンセントを探す」のではなく、空いているコンセントの前が置き場所になるという順番で考えたほうが現実的です。

1Kのどこに置けるか

条件を整理すると、置ける場所は次のように絞られます。

場所向いている点注意点
キッチンの脇水を使う場所に近い作業スペースが減る。床材がクッションフロアだと不可
居室の壁際面積を取りやすい背面15cmを空けるため壁にぴったり付けられない
玄関の近く動線から外れるコンセントがないことが多い
テレビ台の横コンセントがある前方65cmの動線を確保できるか要確認
棚やカウンターの上床面積を使わない卓上型に限る。耐荷重の確認が必要

背面15cmを空ける必要があるため、壁にぴったり付けられないという点が、狭い部屋では特に効きます。「壁際に寄せれば邪魔にならない」という想定が崩れます。

見落とされがちな「予備ボトルの置き場所」

サーバー本体の場所を確保しても、それで終わりではありません。ボトル型のウォーターサーバーは、予備のボトルを保管する場所が別に必要です。

コスモウォーターの場合、水は12Lのボトルで届き、2本からの注文になります。12Lボトルは1本で約12kg、サイズも小さくありません。これを2本、部屋のどこかに置いておく必要があります。

つまり、必要なのはサーバーの設置スペース(幅60 × 奥行114cm)と、予備ボトル2本の保管スペースの合計です。

一人暮らしの備蓄水は何本必要?でも書いたとおり、狭い部屋ではモノの置き場所そのものが最大の制約です。ここを見落とすと、届いたボトルが床に転がることになります。

狭い部屋での3つの選択肢

選択肢1:卓上型にする

キッチンカウンターや棚の上に置けるタイプです。床面積をまったく使いません。ただし注意点があります。

  • 棚の耐荷重を確認する(機種によって13〜20kg。水が入るとさらに重くなる)
  • 背面や側面の隙間が指定されている機種は、卓上でも同じだけ空ける(隙間の指定がない機種もあるので、取扱説明書で確認する)
  • 上置きタイプの卓上型は、ボトルを高い位置まで持ち上げることになる

選択肢2:小型の床置きにする

高さが低いモデルを選ぶ方法です。圧迫感が減ります。ただし必要水平域は本体サイズでは決まらないので、床面積の節約にはあまりなりません。

選択肢3:ボトルなしの浄水型にする

水道水をタンクに注ぐ、または水道に直結するタイプです。予備ボトルの保管場所が不要になります。

狭い部屋という観点では、これが最も効きます。ボトルの受け取りや保管という問題が丸ごと消えるためです。

ただし防災の観点では弱くなります。断水するとタンクに残った分しか使えません。防災を主目的にする場合は、一人暮らしの備蓄水は何本必要?狭い部屋での置き場所と、停電に強いウォーターサーバーの選び方を先に読んでください。

条件別の選び方

優先すること選ぶべきタイプ
床にモノを増やしたくない卓上型 × 浄水型
ボトルの保管場所がない浄水型(ボトルなし)
水をたくさん使いたい定額制の浄水型
災害への備えを重視ボトル型

「設置スペース」はメーカーによって別のものを指しています

ここまでコスモウォーターの「必要水平域」で説明してきました。ところが他社のサイトを見ると、同じ「設置スペース」という言葉で、まったく違うものが書かれています。

アクアバンクの AQUA-DORE は、公式サイトで設置スペースがショートタイプ幅27cm × 奥行42cm 以上と案内されています。サーバー本体は幅27 × 奥行42cm。つまり、本体が床に接する面積とほぼ同じ数字です。放熱のための隙間や前方の通路が、数値として指定されていません。

床の面積で比べると6分の1

機種数値床の面積
コスモウォーター smartプラスNext(必要水平域)幅60 × 奥行114cm6,840cm²
アクアバンク AQUA-DORE ショート(設置スペース)幅27 × 奥行42cm1,134cm²

約6分の1です。6,840cm²がおよそ半畳、1,134cm²はA4の紙を2枚並べたくらいの面積です。

差の大きな部分は、コスモウォーター側の「前方65cm」と「背面・両側面15cm」という指定から来ています。アクアバンクは前方の通路について数値の指定がありません。ただし、これは「前方に何もいらない」という意味ではありません。タンクに水道水を注ぐ動作があるので、人が立って作業できる場所は現実には必要です。

ただしこの数値は「床」の話です

ここが重要なところです。幅27cm × 奥行42cm以上という数値は、床の占有面積のことで、高さには触れていません。

そして AQUA-DORE は、タンクをサーバー本体の上に載せて使います。公式サイトによると、タンク本体は幅31cm。サーバー本体の幅27cmより4cm大きいのです。

高さ必要な幅
床(サーバー本体が接する面)27cm
タンクがある高さ31cm

つまり、「設置スペースは幅27cm以上」という記載を見て、幅28cmの隙間を測って安心すると、タンクが入りません。左右に2cmずつはみ出す計算になります。

高さそのものも分かっていません。サーバー本体の高さは43cm、タンク本体の高さは42cmですが、タンクを載せた状態の総高さは公式サイトで確認できませんでした。単純に足せば85cm前後になりますが、これは筆者の計算による推測です。棚の中や吊り戸棚の下に入れるつもりなら、申し込み前にメーカーに確認してください。

この記事の結論を1段上げます

冒頭で「本体サイズだけで決めると失敗する」と書きました。ここまで調べて分かったのは、もう一段あるということです。

メーカーが出している「設置スペース」の数値だけで決めても、失敗します。その数値に何が含まれているかが、メーカーによって違うからです。

メーカー出している数値含まれているもの含まれていないもの
コスモウォーター必要水平域 幅60 × 奥行114cm本体・放熱の隙間・前方の通路高さ、予備ボトルの置き場所
アクアバンク設置スペース 幅27 × 奥行42cm以上本体が床に接する面積高さ、タンクのはみ出し、前方の通路

どちらも「設置スペース」という言葉ですが、中身が違います。片方は通路まで含んだ数字で、もう片方は床に触れている面積だけの数字です。

だから、置けるかどうかを判断するときは、次のようにしてください。

  • 床の面積と、高さを別々に測る
  • その数値に何が含まれているかを取扱説明書か公式サイトで確かめる
  • 分からなければメーカーに聞く

面倒に見えますが、測るのは3か所です。契約してから置けないと気づくより、確実に安く済みます。

条件を満たす例:アクアバンク AQUA-DORE

ボトルの保管場所が不要で、床の占有面積が本体ぶんで済むものとして、アクアバンクの AQUA-DORE を挙げます。

本体上部のタンクに水道水を注ぐと、内蔵カートリッジが浄水し、ディスクがミネラルを加える仕組みです。水を注文する必要がありません。

項目内容
方式浄水型(水道水をタンクに注ぐ)
サーバー本体(ロング)幅27 × 奥行32 × 高さ97cm
サーバー本体(ショート)幅27 × 奥行42 × 高さ43cm
タンク本体幅31 × 奥行31 × 高さ42cm
タンクの位置サーバー本体の上
設置スペース(ショート)幅27 × 奥行42cm 以上(床の面積)
満水時の総重量13kg
貯水容量冷水3.0L / 温水1.6L
月額3,980円(税別)。水の使用量は無制限で定額
工事不要(電源があれば設置可能)

申し込む前に知っておきたい5点

  • 公式サイトの「設置スペース 幅27 × 奥行42cm以上」は、床の面積のことです。タンクはサーバー本体の上に載せ、そのタンクは幅31cm。幅27cmぶんの隙間では入りません。また、タンクを載せた状態の総高さは公式サイトで確認できませんでした。棚の中や吊り戸棚の下に置くつもりなら、幅と高さを申し込み前に確認してください
  • 延長コードとたこ足配線は使えません。壁のコンセントに単独で挿すよう指定されています。つまりコンセントの位置が置き場所を決めます
  • 絨毯・床暖房・配線の上には置けません。水漏れに備えた指定です。あわせて直射日光の当たる場所と、斜めに傾く場所も避けるよう案内されています
  • 登録事務手数料が3,300円かかります。ほかに年1回のサービス維持管理費1,100円があります
  • 断水すると使えません。タンクに残っている分だけです。防災の備えとしては成立しないので、ペットボトルの備蓄は別に必要です

向いている人・向いていない人

向いている人

  • ボトルを置く場所がない
  • 床に置けるスペースが本体ぶんしかない
  • 重いボトルを受け取って運ぶのが負担
  • 料理や飲み物に水をたくさん使う(定額なので使うほど得になる)

向いていない人

  • 災害への備えを主目的にしている
  • 天然水にこだわりがある
  • 幅や高さの決まった場所(吊り戸棚の下、棚の中、狭い隙間)に収めたい(タンクを載せた総高さと総幅が公式サイトで確認できないため)

ボトルの保管場所が不要という点を含め、条件と料金は公式サイトで最新の情報を確認してください。

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まとめ:契約前に測るもの

  • 置きたい場所の幅・奥行(本体サイズではなく、必要水平域や設置スペースで)
  • 置きたい場所の高さ(棚の中や吊り戸棚の下なら必須。タンクを載せるタイプは本体の高さでは決まらない
  • 背面と側面に15cm空けられるか(指定がある機種)
  • 本体の手前に65cmの通路を確保できるか(指定がある機種)
  • その場所の床材(じゅうたん・畳・クッションフロア・床暖房は不可の場合がある)
  • コンセントまでの距離(電源コードは1.8m程度。延長コードは使えない
  • ボトル型なら予備ボトルの保管場所

この7項目は、ボトル型でも浄水型でも共通です。床材の制約と延長コードの禁止は、方式の違うメーカーで同じ指定になっていました。

ウォーターサーバーは「置けるか」ではなく「置いたあと生活が回るか」で判断するものです。メーカーの出す数値が、床の話なのか通路まで含んだ話なのかを先に確かめておくと、契約後に後悔しません。

置けることが分かって機種を絞る段階に進むなら、1Kに置けるウォーターサーバーの選び方で床の占有面積を軸に3タイプへ整理しています。

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*備蓄全体の置き場所は記事3

この記事で参照した情報

  • コスモウォーター smartプラスNext 取扱説明書
  • アクアクララ公式コラム「ウォーターサーバーのベストな置き場所と設置する際の注意点」
  • 東京ガス スリムサーバー4 取扱説明書
  • アクアバンク公式サイト(設置スペース・設置してはいけない場所・電源の条件を含む。2026年7月30日確認)

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